実務に使えるフリーソフトのCADをご紹介します。

実務に使えるフリーソフトのCADをご紹介します。

鍋CAD

鍋CAD

実務に使えるフリーソフトのCADをご紹介します。CADのフリーソフトで最も有名なのは「JW_CAD」でしょう。「JW_CAD」は2次元汎用CADなので建築、土木、機械とジャンルを問わず様々な分野で使われています。高性能で、どこの書店に行っても「JW_CAD」の入門書や参考書が並んでいますし、実際に多くの建築設計者が実務に使用しています。しかし、今回は当社のような機械系分野で使用する事に特化して作られている「鍋CAD」を紹介したいと思います。「鍋CAD」は熊本県の鍋テックという会社が公開しているフリーのCADソフトで、あえて複雑すぎるコマンド体系は採用せずに実際の作図に必要なコマンドをシンプルに並べておりヘルプを参照するだけでも、だいたいの操作方法は習得できるので初心者にも使いやすいソフトだと思います。機械系専門に作られているだけの事はあって、機械屋さんに必要なコマンドが最初から用意されており大変便利です。例えば当社のような板金関係では必須の長穴の自動作図機能も標準装備ですし、最新のバージョンでは自動点認識機能やマウスのホイールを使った作図画面の拡大縮小及び画面移動操作が可能になり更に使いやすくなりました。DXFファイルの読み込みや書き出し機能ももちろん付いています。また、スクリプト言語を使ってユーザーが独自のコマンドを作る事も可能で上級者でも充分に使えるようになっています。当社ではアマダ社製の「AP100」というソフトをメインのCADとして使用しています。これは板金屋の特徴として製品形状を展開するという作業が有るので採用している訳ですが価格的には数百万円します。このように特殊な専門分野に特化したソフトは大変高額です。「鍋CAD」は機械系に的を絞り込んでいる事とスキルの習得が容易な事、それから何といっても「ただより安いものは無い」のが魅力です。「鍋CAD」をサブマシンとしてソフトを使い分けながら作業すると効率が良くなるかもしれません。「鍋CAD」にはフリー版の他にCAM機能を装備したシェア版などもありますので詳しく知りたい方は鍋テックさんのホームページをご覧ください。

鍋テックさんホームページ